2019年 12月 02日
大工に聞けずにいること。リノベの葛藤。 |
リノベーションを「手づくりの家」で行うに際し、
瀬沼公夫大工が担当してくれることになった。
棟上げから仕上げまで担当してくれたのが、14年前。
真壁づくりや杉板の腰壁など、
木の温もりにあふれていた手作りの家。
自らの作品に、
自ら手を加えることに、どんな思いでいるのだろうか。
まだ、聞けないでいる。
木工や神輿づくりが得意な、
いわゆる大工らしい大工にとっては、
元の和風な姿の方が好みであろうことは、
容易に想像がつく。
しかし今回、白木の木材は徹底して見せないことにした。
時を経て飴色になった表しの梁や柱。
徹底的に全部、隠すことにした。
正確に言えば、
唯一、階段室だけは、収まりが複雑なため、
真壁の柱を残すことにした。
ただ、その柱も白く塗る。
色々な人の思いや記憶を残したまま、
何かを上書きするのがリノベーション。
なんとしても、
従来より良い空間に仕上げる使命があるというわけだ。
完成の暁には、
公夫大工にも感想を聞いてみようと思う。
↓手づくりの家 旧2階リビング
by eco_house
| 2019-12-02 22:55