2019年 11月 26日
リノベに踏み切るための3要素! |
こんばんは。大澤一実です。
リノベーション中の丘の上のエコハウス、「手づくりの家」。
ブログでその過程を順次公開していきます。
今日はまず、
私達が「リノベーションをしよう!」
と踏み切るための決め手なった3要素について、
お話ししてみようと思います。
この3要素は最低限必要なもので、
3つ揃ったからといって必ずリノベーションが最適であるとは限りませんが、建て替えか、売却か、リノベか、なんなのかを判断するための、基本的な道しるべにはなると思います。
◎リノベに踏み切るために必要な3つのモノ◎
その1 愛着
そう、愛です。
リノベーションに踏み切るためには、
まずは住まいに対する強い愛着が必要です。
これは間違いなく言えます。
住まいに愛着が全くなければ、売ってしまえばいい。
場合によっては壊してしまえば良い。
どちらも立派な選択肢です。
実際、
建て替えて幸せに暮らしていただいているお客様は、訪問するたびに羨ましく感じる限りですし、
移住してリスタートを切って、キラキラ輝いている人だってたくさんいらっしゃいます。
ですから、
どの方法が良いとか悪いではなく、
私達にとって、どの選択肢がベストか、で決まるわけです。
数ある選択肢の中から、
あえてリノベーションに踏み切るためには、
住まいへの強い愛着、
慣れ親しんだ暮らしへの愛情や追憶がまず必要なのだと思います。
その2 信頼
さらにその上で、住まいへの信頼。
災害や異常気象が常態化しつつある現代でも、
引き続きこの家は私達を守ってくれるのだろうか?
家族構成の変化や時代の変化にも、
この家は柔軟に対応してくれるのだろうか?
お金をかける価値があるのだろうか?
こうした点にについて、
私達が家を、住まいを、
ある程度、信頼できるのかどうか、
この点も特に重要になります。
私達の手づくりの家は、今から14年前の2005年にに、青葉台の地に誕生しました。
写真は当時のものです。
新築に際しては、
社員みんなでコンペをしたり、ミーティングを開いたり、各自の意見を少しずつ盛り込んでつくりあげた、
まさに手づくりの産物でした。
私も入社して間も無く、30歳を過ぎたばかりでした。
工夫に富んだプラン、最新の設備導入、自然素材を多用したインテリアなど、広い視野で知恵を絞った結果が、今の「手づくりの家」なのです。
当然愛着も湧きまくるわけなのですが。
その一方で、その時に相当程度こだわったことは、
風雪や災害にも耐えられるような、
性能面の強化でした。
15年近い時を経て、仕様や設備は古びたものになりました。上の写真の街行く車もひと昔前のデザイン、最近はあまり見なくなりました。
どんなに最新の設備を導入しても、流行りの素材を使っても、10年ひと昔とはよくいったもので、いつの日か過去のものになる。デザインも機能的にも、新しいもの、最先端のものにはかないませんよね。
そんな中でもあえてリノベーションという選択肢を採るには、愛着だけでは難しい。
建物への、ある程度の信頼、が必要です。
「手づくりの家」は、現在の新築住宅にも引けを取らない程度の耐震性能や省エネルギー性、間取りの可搬性を備えていました。
今回のリノベーションにあたっての性能面の補強は、
わずかに工夫する程度で、十分信頼に足る性能を担保してくれています。
このような、住まいに対する基本的な信頼が、
リノベーションへの決断を後押ししてくれたことは、
間違いありません。
その3 勇気、勢い、そしてマネー。
別に、そのままでいいじゃん。
今の生活でなんとかなってるし。
だいいち、建て替えもリノベも面倒だし。
そうです。その通りだと思います。
引っ越しなんて、想像するだけでも恐ろしい。
リノベのための一番の障壁は、
私達の心の中にあるともいえるでしょうか。
別に少しくらい不便だって、
少しくらい古くたって、
生きていけないわけではない。
そもそも、今日明日を争うことではない。
長く住んで愛着のあるこの家を、
なんでわざわざ大金をかけて、
違う形にしないといけないのか。
失敗したら、無駄金になったら、、
言い出せばきりがありません。
それでも、リノベに踏み切る人がいる。
建て替える人がいる、売却だって購入だって、大変です。
住まいへの愛着と信頼がそこそこあるのなら、
あとは、勇気と勢いがすべてです
(費用を除いては、、)。
まずは一歩を踏み出す!
何事も多分これです。
その最初の一歩に、一番大きなエネルギーがいります。
一旦走り出してしまえば、
なぜもっと早くやらなかったのかと、
逆に不思議に思うお客様も多いようです。
15年20年、あるいはもっと長い歳月の間に、
住まいにまつわる技術は、大きく進歩している、
そのことに、
一度走り出せばすぐに気がつくのだと思います。
家族構成の変化など、
大きな動機があれば一番です。
でもそれって、いつ来るのかわからない。
来ないかもしれないし、
全然違う方向に人生進んでいくことだってある。
思い立ったが吉日!
興味を持ったら即行動してみて、
どうも今じゃないな、と思えばストップすれば良い。
それくらいの軽いノリがいいように思います。
リノベーション前のこのキッチンセット、
今や懐かしさすら覚える、National製です。
Nationalブランドが消えた日は衝撃的でしたが、
既に懐古の対象と言っても過言ではありませんね。
最後に、マネー。そう、お金です。
いくらでもお金があれば、
建て替えでも、土地から買っても良いわけです。
本格的なリノベーションの場合、
新築の半額〜7割程度の予算でしょうか。
プチリフォームから、本格リノベまで。
規模感に関しては予算に応じて決めて行けば、
充分得られるものがあると思います。
どこにお金をかけるのか、
そこが大事かもしれませんね。
◎まとめ
住まいに対する愛着と信頼、
一歩踏み出す勇気と勢いがあれば、
なかなか楽しいのがリノベの世界。
規模の大小関わらず、
暮らしや毎日に変化が生まれます、たぶん。
by eco_house
| 2019-11-26 21:12