バスガイド原稿 ①青葉台2キロ圏 車窓見学編 |
2号車の皆様 おはようございます。
今日は 朝早くから お越しいただきまして ありがとうございます
ご案内を担当します 株式会社エコハウスの 宮崎でございます
矢鋪と中川が同行いたします。
今日一日よろしくお願いいたします。
今日は住宅地を走りますので、小回りのきくマイクロバス2台、40名様限定ということで、企画させていただきました。これから夕方4時前後まで、当社施工事例を中心にご見学いただきます。
また、鎌田先生からは観光的な要素も少し入れたほうが良いのではないかということですますので、横浜山手洋館の他、時間の許す限り、ハトバス形式で、めいっぱいご案内したいと考えております。お付き合いいただけますようお願いいたします。
今、現在1号車の皆さまに先に見学していただいていますので、2号車の皆様には、こちらで建物の概要をご案内してから、入れ替わりでご見学いただきます。
トイレ休憩は、12時半ごろ、高速のパーキングで予定しておりますが、それまでございませんので、もしご利用の方は、スーパーマルエツの2階にトイレがございますのでご利用ください。
そのあとは14:30ごろ、洋館見学の際にも各洋館にトイレがございます。途中渋滞してしまったりしますと、予定通り進まないこともありますので、お茶の飲みすぎは、少しご注意ください。途中どうしてもトイレ行きたいという場合には、早めにスタッフにお声がけください。
9月下旬の金曜日で、渋滞や混雑の可能性もございます。やむを得ず見学内容を変更する可能性もございますが、ご了承いただければと思います。
資料について。施工事例は先に配布済みの図面をご参照下さい。観光編については今お渡しした資料をもとにバス内で解説しながら進みますので、参考になさってください。
では、建物の説明に移ります。断熱の詳細については昨日大澤よりご紹介いたしましたとおりですが、玄関を入って右側の個室の窓廻りに、一部ですが石膏ボードを貼らずに中身の見える壁があります。セルローズファイバーとポリエチレンシートが見えますのでご覧ください。通常はグラスウールを用いておりますが、今回は密度を高めたいということで、
マツナガさんのセルローズファイバー60kを用いました。ポリエチレンシートはジェイベックさんのボーダー、サッシはシャノンECとAPW430です。付加断熱のグラスウールは64Kのマグボードを使用しています。熱交換気は三菱電機さんのダクト式タイプです。
また、仮設ではございますが、床下エアコンを稼働しています。本来14畳を予定しているところを今日は8畳用のエアコンですので、多少風量が少なめですご了承ください。玄関を入りまして、左側の玄関クロークの床にございます。床吹き出し口が数か所ございます。今回は吹き出し口が少なめですが、経験上、吹出口は多めに大きくあるほうが、床下エアコンの効きが良いように思います。
振動・騒音
ご覧の通り、長津田駅は横浜線上り下り、東急田園都市線上り下り線、単線のこどもの国線と、5本の線が走っています。今回いくつか対策をしまして、少しでも静かに過ごせるようにと対策しました。会場内に、着工からの施工写真などを展示しておりますのでご覧下さい。
騒音については、電車が通りましたら、騒音測定器の数字を皆さんで読んでみたいと思いますので、測定器は皆様の声も拾ってしまいますので、お声がけしましたらちょっとその瞬間シーンとしていただければと思います。
使用した断熱材・サッシなどサンプル類も置きました。グラスウールボードの60キロ品などは、直接持ってみていただくと、重さがわかると思います。お荷物でなければカタログなど持ち帰りも可能です。
では今しばらくお待ちいただき、15分程度と短時間ですが、自由にご見学いただければと思います。見学終了の時間になりましらお声がけしますので、次の見学もございますので、できるだけ速やかにバスにお戻りください。
バスに戻ったら
それでは出発いたします。バスは長津田駅周辺から、当社施工中心エリアの青葉台2キロ圏方面に向かってまいります。
国道246
今通っておりますこの道路が国道246号です。東京千代田区から神奈川県内を通過して、静岡県の沼津まで続いております。進行方向が東京渋谷方面、後ろが静岡方面です。
まもなく恩田川という川を渡りましたら246を降ります。
こどもの国
側道を降りて今日は右に曲がりますが、左に曲がって3キロほどには、こどもの国がございます。牧場やスケートリンク、自然の広がる広大な児童施設で、昭和天皇と美智子さまが開きました。今年も5月に天皇皇后両陛下がいらっしゃいました。今話題の真子さまも佳子様も、遊びにきています。戦時中は日本軍の弾薬格納施設だったものをこどもの国にしたので、今来た長津田駅から出ているこどもの国線の線路は、弾薬の運搬用に使われていました。
鶴見川と浜なし
今右側の広がりが鶴見川の支流の恩田川といいまして、先ほど皆様が乗った横浜線はこの川沿いを上ってきたわけです。今下流方向にバスは走っていますが、最終的には横浜と川崎の間あたりまで行き、東京湾に流れています。
川の中流域であるこのあたりは、梨の名産地で、「浜なし」の名で流通しています。そろそろシーズンが終わるころですが、毎年この時期に川沿いの直売所に梨を買いに行くのが、地域住民の楽しみの一つになっています。豊かな水と書いて「豊水」、香る水と書いて「香水」などが有名です。
いよいよ、当社施工の中心エリア青葉台エリアに入っていきます。
事例2 W邸
まずひとつめの、当社建築中現場です。サッシはAPW330、基礎内断熱を硬質ウレタンボード50mm、3寸5部在来工法で外壁は100mm天井が300mmの細繊維GW16k+別貼り防湿層0.2mm、換気は第3種ですので、Q値1.65~1.7、UA値0.45・程度でしょうか。この建物が概ね当社の現在のスタンダードな性能です。
地主さんとJA
ここはしらとり台という住所で、青葉台駅周辺の中では比較的古くからの地主さんやその分家の方々も多く住むエリアです。地主さんは兼業農家ですので、農協との結びつきが強く、農協の紹介でダイワハウスや積水ハウスで自宅や賃貸アパートを建築する、というのがお決まりのパターンです。
そこをなんとか地主の皆さんに食い込めないかということで頑張ってきましたところ、数年前から少しずつご提案のチャンスが増え、ここにきて急に多くのご指名をいただけるようになりました。地域の夏祭りやら自治会の会合やらで、皆様話題になるわけですね。お隣からお隣へご紹介いただいて、ということの繰り返しです。
事例3 D邸
こちらも地域の地主様の、賃貸住宅を建築中です。樹脂サッシを入れるなど先ほどと近いスペックですので、横浜の賃貸アパートとしてはかなり性能の良いものに仕上がる予定です。
青葉台駅2キロ圏での実績
先ほど今通った恩田川と、後で渡る鶴見川にはさまれた一帯が、昨日よりご紹介いたしております、当社青葉台の2キロ圏エリアです。この一帯での受注が、当社の仕事の7割ほどを占めております。2キロ圏の人口総数は12万人で、このうち400棟ほど当社で施工しましたので、各世帯3人が住んでいるとして1200人です。一帯の1%強の皆様が、当社施工住宅に住んでいることになります。1%というと大したことはないようですが、街中を歩けば100人に一人は私たちのお客様ですので、必ずどなたかにお目にかかるという程度には、地域に受け入れていただけたのではないかと、感謝しております。
事例4 W邸アパート
こちらは築4年、1階がオーナー様宅、2階は女性専用のワンルームが4世帯入っています。
事例5 U邸
こちらは今年できたばかりの家ですが、ナシ園の地主様の息子様宅です。
事例6 しらとり台S邸周辺
この周辺にも当社の建物がたくさん並んでおりまして、正面のオレンジの片流れの家が築11年、一つ置いて白い外壁の大屋根の家も築12年です。いずれも敷地高低差を利用した地下室があります。当時はYKKのテルモアといいまして、両面アルミで中間に樹脂層のあるタイプのサッシを用いていました。それから、手前の白いタイルの家、こちらも地下室がありまして、和室と書斎を設けてあります。地下室の断熱は結露防止の観点からも欠かせませんので、新住協での知識が役に立っています。
道路反対側のグレーの家とそのとなり、その先の2棟も当社施工です。いずれも比較的新しく、この5年くらいで建築しました。この窓はリクシルのアルミ樹脂複合サッシですね。まさにお隣からお隣へという感じで、社屋からも歩いて行ける、自転車で行ける距離ですので、大変助かっております。この裏にも数棟ございます。
事例7 株式会社エコハウス社屋
こちらが当社社屋です。築10年ほどになります。京都大学の小松先生の木質2方向ラーメンで、HEDGE(ヘッジ)構法というのを採り入れています。社員20人が働くオフィスと、お客様との打合わせスペース、シャッターの奥は資材置き場にしています。外壁はGW100㎜とネオマ30mmが入っていまして、熱交換気導入、サッシはYKKとシャノンが主です。当時Q値計算で1.4ほどです。
1フロア40坪くらいですが、6畳用の壁付けエアコンを各階に数台つけまして、緩めの温度設定で自動運転させています。
光熱費が安くて助かっているのと、なにより快適ですので、仕事がはかどるのが良いところです。また、お客様もこんな風になるなら、ということで高断熱住宅をイメージしやすいようです。
青葉台エリアの法規制
昨日の発表でも話が出ていましたが、このあたりは第1種低層住居専用地域が大半を占めており、建蔽容積で50/80、40/80のエリアが大半です。敷地面積の最低限度として125㎡(約37坪)が定められているほか、高さ制限10m、北側敷地境界から高さ5m以降は6/10の勾配の斜線制限がかかります。30坪台後半~50坪前後の敷地が多く、2階の北側は斜線の影響を受けて母屋下がりになりがちです。そのため階高でいつも苦労しております。標準的にはGL+535が1階FL、天井高さ2400で各階のふところは300mmとれれば良い方ですので、熱交換器を入れたい場合など、ダクトや配線の切り回しに工夫が必要となります。
また、東京横浜というと準防火地域の印象が強いかと思いますが、私共のエリアですと、準防火はこの青葉台駅前通りの両脇など限られており、頻度としては比較的少ない状況です。
青葉台駅
こちらが最寄り駅の東急田園都市線青葉台駅前です。当社2キロ圏の中心です。右側が東京方面、左側が下り方面です。駅ができまして50年ほどたちます。青葉台駅の一日の乗降客数は約11万人。バス便が発達しており、ターミナル駅並みの乗降客数となっております。
東急田園都市線の上り電車、渋谷方面の朝の混雑は相当なもので、常に乗車率200%近く、通勤ラッシュの乗車率でワースト争いに毎年食い込んでいる常連となっています。渋谷まで30分、東京駅まで1時間ほどです。
駅前商店街
50年経ちますと、昔からの店舗はあまり残っていません。ほとんどが入れ替わっています。最近増えたのは、薬局・医院・歯医者さん、それと学習塾や保育園。介護やフィットネス関係も多くなりました。パン屋さんケーキ屋さん、自転車屋も多いですね。減ったのは、本屋、喫茶店、床屋さん、ゲームセンター、服屋、おもちゃ屋、肉屋、バイク屋、すし屋などです。それから、駐車場のないコンビニは、駅前を除いてことごとく撤退しています。昔から続いているのは郵便局、銀行、公園、イチョウの街路樹ぐらいですので、地元で長年やっていくのは並大抵のことではないな、と思います。
事例8S邸
このあたりから、また何軒か、ご覧いただきます。
右手の協会の奥、右左に当社施工のお宅が並んでいますが、左側の角の大きな家、2011年完成の東西分離型2世帯住宅です。地下室は塾の教室になっており、地下車庫は講師の先生方の駐車スペースです。地下から2階までホームエレベーターが入っています。
事例9 K邸
2キロ圏内は、このような坂ばかりの丘陵地です。左側の白いタイル貼りの家、こちらは2007年築で、完全に掘り込んだ地下室の家、車庫の奥にドライエリアがあります。ピアノ室になっています。
地主さんの相続税対策
右に曲がりまして、この一帯はほとんど一人の地主さんの土地建物で、当社は絡んでいませんが、相続税対策で次々に建物を建てた典型的な例です。右側4棟は積水ハウスの一戸建て賃貸で、Jリーガー、お医者さんなどがお住まいです。家賃は20万円台後半です。左側はDハウスの賃貸住宅です。35㎡で家賃10万円弱くらいです。保育園も、Dハウスです。
事例10K邸
坂下の左側、木目調のガレージシャッターのある家は当社施工です。5mほどを掘ってこちらも地下車庫と地下玄関にしています。元の家は外階段できつかったのですが、こちらもホームエレベーターを入れて、バリアフリーにしましたので、喜んでいただいています。
社宅解体現場(キノコ公園の裏)
右側の工事現場は、もともと社宅だったのを解体した現場で、今度は建売になります。青葉台の社宅もいまはもうほとんどなくなりまして、分譲マンションか建売りになったり、あるいはリノベーションされて高齢者福祉施設になったりするケースが多いです。
県営青葉台団地
右側の団地も駅から近くよい立地なのですが、築年数も経っていますので、東急電鉄による再開発の話がかなり前からでています。駅前再開発と言えば、先ほどの長津田の駅前にタワーマンションが1棟あったかと思いますが、あの一帯は一足先に再開発が進んだエリアです。
事例6 エコハウスモデルハウス
正面信号の交差点左側が12年前の当社モデルハウスです。
下は地下室、1.2階は金物工法による在来で、真壁造にしています。
断熱性能の面では現在の基本性能より1ランク下がりますので今回は見学対象にしていませんが、横浜である程度快適に過ごせ、この2キロ圏のどなたでも建てやすいようにということで、費用対効果も意識して、当時はQ値で1.8前後のお宅が多かったです。
事例7 もえぎ野一帯
このあたりからまた当社のお宅が続きますので、もう5分ほど回ります。
太陽光発電の乗った左角の家がまず1件目、先に進みまして、右斜め前の家、こちらは昭和50年代築ですので、高断熱化する前のお宅です。正面の白い家は2棟連棟になっていますが、申請上は全体で1棟です。2階のバルコニー部分で行き来ができる二世帯住宅になっています。
今見えているのは西面です。採光条件が厳しいので2階をリビングとして南面上部から採光を得ています。反対の東側は見晴らしがよいので、大開口を設けています。左奥、昭和57年に初めてツーバイフォーに取り組んだお宅があります。
続くこちらも二世帯住宅で、築4年程度、角を曲がって右側、木製のガレージドアのあるお宅も築10年強です。
坂を下りまして、左側角の家築7年。このころは基本的にアルミ樹脂複合サッシを用いていました。奥の小学校はもえぎ野小学校と言いまして、社長の母校です。ここにおります矢鋪は社長と同級生、中川も青葉台出身です。
坂を上りまして右側角の家、こちらは築22年たちますので、当社の高断熱住宅の中では比較的古い方です。当時はシャノンさんの樹脂サッシでした。左側の煉瓦タイルの家、こちらは当時外貼り断熱に取り組んだ事例の一つです。こちらも築20年以上経ちますが、実は中古で売りに出されたのですが、高断熱住宅ということもあり、売主様の希望に限りなく近い金額で売れました。高断熱住宅は所有者が変わっても皆さん壊さずにそのまま使ってくださいます。
こちらの屋根の丸いのも、同じ時期のものです。