2016年 05月 14日
震度7で倒壊する確率 |
建築基準法は最低レベルの基準。
可能な限り耐震性能は高めておきたい。
震度7の地震で倒壊する確率は、
耐震等級1で28%
耐震等級2で8%
耐震等級3で3%
建築基準法相当の等級1ではかなり厳しいという試算だ。
この論文は、2007年のものだが、これに限らず耐震強化の必要性は木質構造の専門家により叫ばれ続けてきた。
熊本の地震被害で築浅の住宅の倒壊が多くあり、建築基準法レベルでは必ずしも十分でないことが、ようやく世の中に認知されるかもしれない。
なお、震度7といってもいろいろであり、
木造住宅に被害の多く出た兵庫県南部地震の震度7と、
地震被害の比較的少なかった東日本大震災の震度7では別物。上の倒壊確率は計算上のシミュレーションですので、地震の規模や波形により被害状況も変わってきます。
何いずにしても、耐震等級3、あるいはそれ以上の余裕をみた設計が望ましい。
阪神淡路、能登半島、東日本と、被災地に足を運んで得た感覚は大きかった。
できるだけ早い時期に、熊本も見ておきたい。
by eco_house
| 2016-05-14 15:43
| 地震被害・耐震